就活や転職を考えるうえで、会社の規模を示す売上ランキングも大事ですが、自分の専門とする部門の売上ランキングがどの程度なのか知りたいところですね。そんな要望に応えて部門別のランキングを提供します。
部門と云うのは、建設コンサルタント登録の下記の21部門を指します。
市場の大きな道路部門についてピックアップしてみました。
1)河川、砂防および海岸・海洋部門
2)港湾及び空港部門
3)電力土木部門
4)道路部門
5)鉄道部門
6)上水道及び工業用水道部門
7)下水道部門
8)農業土木部門
9)森林土木部門
10)水産土木部門
11)廃棄物部門
12)造園部門
13)都市計画及び地方計画部門
14)地質部門
15)土質及び基礎部門
16)鋼構造及びコンクリート部門
17)トンネル部門
18)施工計画、施工設備及び積算部門
19)建設環境部門
20)機械部門
21)電気電子部門
1位と3位はNEXCO系会社
1位の中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京(株)は、東名高速道路や中央自動車道を維持管理をきっちりとして安全・安心・快適性の確保をしている会社です。
3位の西日本高速道路エンジニアリング関西(株)は、近畿管内の高速道路の維持管理を行っている会社です。
2社ともにNEXCO系のグループ会社です。
2位にパシフィックコンサルタンツ(株)
パシフィックコンサルタンツ(株)は、道路で2位、鋼構造及びコンクリート部門で3位、そしてトンネル部門では1位と道路関係ではトップの会社です。道路・交通系を目指している方は、ぜひ候補の会社にしてはいかがでしょうか。
4位は(株)建設技術研究所
河川系に強い(株)建設技術研究所ですが、道路部門で4位に入っています。ホームページを見ると道路の実施設計の実績よりも交通データを活用した交通計画の実績のほうが多いようにみえました。設計の前段階の企画段階の仕事が多いのでしょうか。
5位は(株)オリエンタルコンサルタンツ
(株)オリエンタルコンサルタンツが5位に入っています。HPを見ると「RAB予備設計、詳細設計」について紹介されていました。道路交通法が改正後に、本格運用された日本初のラウンドアバウトの設計を実施しました(長野県須坂市野辺町)。と記載がありました。
円形平面交差点と思いますが、この形状は国内にいっぱいありますよね。これまでの円形交差点では一旦停止しなければいけませんが、道路交通法改正後では徐行でよいということです。
運転の下手な筆者にとっては、運転するのが怖い交差点形状のように思えるのですが。資料によると通常の交差点より事故発生が少ないようです。でも、最近、高速道路でも逆走するので、この交差点で出る車線を間違えてに逆走する車が出てきそうな気がするのですが、どうなんでしょうか。また、お年寄りによっては、永遠に環状から出られなくなったりして。と云うのは冗談です。
6位は(株)長大
(株)長大は、人・夢・技術グループ(株)(上場会社)のグループ会社の道路や橋梁部門に強みを持つ筆頭会社です。橋梁は、2位にランキングされます。道路でも交通情報に力を入れているような印象です。グループ会社に道路交通情報に特化し、少子高齢化に対応したオンデマンド交通や健康関連事業も手がけている順風路(株)があります。また、道路管理データベースの整備・運用と公共インフラ点検調査業務を専門領域にしている(株)長大テックというグループ会社もあり、道路・交通分野に強みがあります。
8位はセントラルコンサルタント(株)
セントラルコンサルタント(株)は、道路、橋梁に強みを持ち河川や下水道など広い分野の事業展開をする総合建設コンサルタントです。HPをみるとラウンドアバウト設計の実績が掲載されていました。流行りなのでしょうか?
10位は(株)福山コンサルタント
(株)福山コンサルタントは、福岡県に本社を置くFCホールディングスとしてJASDAQスタンダード(4月からスタンダード)に上場している道路設計、都市・交通計画に強みを持つ会社です。FCホールディングスは、(株)福山コンサルタントを筆頭会社として、数社の連結子会社と数社の関連会社とするグループ経営をしています。道路部門に強く、九州管内だけでなく遠く東京、仙台に拠点を置き全国31都道府県に営業展開している会社です。
まとめ
道路部門は、市場が大きいので、50位の会社でも12億円以上の売り上げを上げています。
そんな中で、道路分野で活躍したいならパシフィックコンサルタンツ(株)が選択肢の一社に入るのではないでしょうか。各社特色があるので、自分で企業研究されたらよいかと思います。
安定志向ならNEXCO系の会社も選択肢に入るでしょうね。
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