【部門ランキング】トンネル部門

トンネル部門 分野別ランキング

会社の規模を示す売上ランキングも大事ですが、就職してから自分の専門とする部門の事業が無かったりしたら困りますよね。また、他の部門が大きかったら、入社しても少し肩身が狭いかもしれません。例えば、トンネル部門が自分の専門とするのに、その部門が無かったら、その部門を立ち上げるのに数年から十数年かかるという苦労することになります。既にトンネル部門のシェアがある会社では、技術資産も蓄積されているので安心です。ということで、就職先や転職先を選定する上で部門の売上ランキングがどの程度なのか知ることは重要です。そんな要望に応えて部門別のランキングを提供します。
部門と云うのは、建設コンサルタント登録の下記の21部門を指します。
1)河川、砂防及び海岸・海洋部門
2)港湾及び空港部門
3)電力土木部門
4)道路部門
5)鉄道部門
6)上水道及び工業用水道部門
7)下水道部門
8)農業土木部門
9)森林土木部門
10)水産土木部門
11)廃棄物部門
12)造園部門
13)都市計画及び地方計画部門
14)地質部門
15)土質及び基礎部門
16)鋼構造及びコンクリート部門
17)トンネル部門
18)施工計画、施工設備及び積算部門
19)建設環境部門
20)機械部門
21)電気電子部門

1位はパシフィックコンサルタンツ

1位のパシフィックコンサルタンツ(株)はダントツです。高解像度カメラや各種センサーを搭載した走行型計測車両 MIMM-R(以下、MIMM-Rという。)によりトンネルの変状区分の中で最も重要な「外力による変状」の発生が推定可能なAIシステムという他社に先行した維持管理技術を有していることが強みのようです。もちろん、多くのトンネル設計実績が基盤となっているようです。
会社の実績として幾つかHPに掲載されていました。その中で、箕面(みのお)トンネル建設プロジェクト[大阪府]実績の写真をお借りして掲載しておきます。

出典:箕面(みのお)トンネル パシフィックコンサルタンツHPより引用
https://www.pacific.co.jp/service/64.html

このプロジェクトについての紹介記事が紹介されていますが、小見出しがおっ何だ何だって思わせるもので、難題に次ぐ難題だったんでしょうね。少々NHKのプロジェクトX的な雰囲気のある書きぶりでした。最後の締めくくりは、やはり、『このトンネルは、お父さん達が造ったんだよ。』と家族にも自慢しますが、正直あまり興味がないようですね。少し腹が立ちました。」と苦笑する。――何よりもこの言葉こそ、建設コンサルタントの仕事の意義を示していると言えよう。

2位は(株)オリエンタルコンサルタンツ

(株)オリエンタルコンサルタンツの設計実績として、東京港トンネル(沈埋)がHPに掲載されていました。

出典:東京港トンネル(沈埋) オリエンタルコンサルタンツHPより引用
 https://www.oriconsul.com/service/field/cat/cat-road-maintenance/

 沈埋トンネルの工事記録ビデオ(ゼネコンの記録ビデオ)を見たことがあります。やはり、貫通の習慣はジーンと来るものがありますね。この年になって、建設コンサルタントでなくて、ゼネコンに入社していたらどんな会社人生を送ったのだろか。っと、感慨深く思うのでした。

4位は日本シビックコンサルタント(株)

 日本シビックコンサルタント(株)は、東京オリンピックを契機に増加する下⽔道整備事業におけるシールドトンネル⽤セグメントの 設計コンサルタントとして設⽴され、2003年に⽇本⼯営グループの⼀員となり、シールドトンネルに関しては数多くの実績を残している会社です。
 令和4年現在、大阪府ととの設計瑕疵問題で訴訟沙汰になっています。裁判が終結していないため、どちらに責任があるかは不明です。よって、当ブログでは触れないでおきます。
 日本シビックコンサルタントの業務実績は数多くあり、都営地下鉄12号線(都営大江戸線)、東京湾アクアライントンネルなどがサラッと紹介されていました。もっと、アピールしても良いのではと思うくらいあっさりです。

トンネル部門
出典:国土交通省HPのデータを加工編集しています。
(https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bt_000057.html)

まとめ

 トンネル部門のトップは、パシフィックコンサルタンツ(株)でした。国内外の実績が多くありました。トンネルを専門とするならば、パシフィックコンサルタンツ(株)や(株)オリエンタルコンサルタンツそして日本シビックコンサルタント(株)が良いのではないでしょうか。
 もちろん、(株)エイト日本技術開発や(株)建設技術研究所も一定のシェアを持っているので良いかもしれませんが、その他の部門のシェアが大きいので、自ら部門を大きくするのだといった気概は必要かもしれません。

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