北海道内の建設コンサルタントに就活や転職したい方に役に立つ企業情報を提供します。
北海道内での建設コンサルタントランキングは、あまり見かけないと思います。
北海道に本社を置く建設コンサルタントの建設コンサルタント売上高でランキングした表です。
また、主要な部門ごとの北海道内でのランキングも示しています。就職、転職する際の情報にしてください。
2020年から2021年9月までの決算データが元になっています。出典は、国土交通省のHPで公開されている建設コンサルタント登録データを処理してランキング化しています。
トップは、揺るぎない(株)ドーコン
北海道のトップ建設コンサルタントと云えば(株)ドーコンです。建設コンサルタント業界で働いている人たちにとっては、誰でも知っている企業です。578名の職員で371名の技術士(延べ人数)を保有している北海道に君臨する総合建設コンサルタントです。
2位の北電総合設計(株)は、北海道電力の子会社です。なので、民間売上には北海道電力からの業務委託分が多いと思います。
3位の(財)北海道河川財団は、民間会社と違うため、新卒の採用は募集していないようです。経験を積んだ技術者ならば、募集しているかもしれません。
4位は構研エンジニアリング
4位の(株)構研エンジニアリングは、道路、橋梁、トンネル分野に強く、河川構造設計もコンサルティングする建設コンサルタントです。社名から構造系に強みを持つ会社ですね。社員165名で技術士79名(HP情報)と半数以上が技術士という技術者集団です。実質北海道で活躍する第二位の総合建設コンサルタントです。
5位の(財)北海道道路管理技術センターは、3位と同じ準公共組織ですので新卒の採用はないのではないでしょうか。道路管理を主に業務しています。
6位の(社)北海道開発技術センターも準公共組織ですが、ホームページを見ると採用情報(インターンシップ含む)が記載されていました。経験者も募集しているようなので、高度技術や豊富な実務経験を有している方であればチャレンジできるのではないでしょうか。
7位は開発工営社
開発工営社は昭和30年(1955年)に測量調査業で設立された会社です。平成5年に建設コンサルタント事業へ拡大経営図られ、146名の職員に対し73名の技術士を有する堂々たる総合建設コンサルタントです。河川や道路および橋梁などの構造設計に強みと環境調査部門も力を入れている会社です。
8位はアルファ水工コンサルタンツ
水工と社名についているとおり、河川、港湾、水産土木系の分野に強みを持つ会社です。特に、水産土木(漁港整備)分野は、北海道内でも抜きんでた第一位となっています。水産土木分野で活躍したい技術者ならこの会社を選択するのが良いでしょう。
9位は日本データサービス
日本データサービス(NDSと略称)という社名だけでは、建設コンサルタント思われませんね。(勝手な個人的感想です)NDSの建設コンサルタントの売上は、全体の約6割と過半をしめます。河川、道路、橋梁、都市、下水道、環境とまんべんなく受託している総合建設コンサルタントです。売り上げの残り4割は、技術者の人数などから建築設計事業とシステム開発事業を行っているようです。
10位は明治コンサルタント
明治コンサルタントはもともと東京に本社があった地質調査会社でした。2006年に北海道に本店を移転して営業を始めたのですが、経営不振で2017年に測量会社の大手の国際航業に買収され子会社となりました。国際航業は、日本アジアグループの子会社でしたが、2021年に大手ファンドによる買収抗戦があり、最終的に世界最大のファンドであるカーライルの傘下となり安定した経営に戻っています。明治コンサルタントは、河川・砂防分野など総合建設コンサルタントですが、特に森林土木分野では、北海道内では3位に入る強みを持っています。建設コンサルタント事業のみならず、地質調査事業は、北海道内では一位となっています。(買収関連情報は、Web情報を元にして、浅い知識で整理しているので事実誤認があるかもしれません。正確に知りたい方は、自分で調べてください)
河川、砂防および海岸・海洋部門ではドーコンが一位
・1位 ドーコン
・2位 シン技術コンサル
・3位 和光技研
・4位 明治コンサルタント
・5位 北海道技術コンサルタント
※財団などはカウントしていません
港湾および空港部門は北日本港湾コンサルタントがダントツ
・1位 北日本港湾コンサルタント
・2位 クマシロシステム設計
・3位 日本データサービス
・4位 アルファ水工コンサルタンツ
・5位 パブリックコンサルタント
上位5社で市場を独占している部門です。
道路部門ではドーコンが一位
・1位 ドーコン
・2位 ネクスコ・エンジニアリング北海道
・3位 構研エンジニアリング
・4位 北海道道路エンジニアリング
・5位 開発工営社
・6位 北未来技研
※財団などはカウントしていません
上水道部門はグローバル設計 (北海道内順位は107位) が一位
・1位 グローバル設計(北海道内順位は107位)
・2位 ドート
・3位 北王コンサルタント
・4位 引谷設計事務所(北海道内順位は150位)
・5位 ドーコン
上水道分野の専門業者で占められています。
下水道部門
・ 1位 HRC研究所(民間からの受注が多い)
・2位 ドーコン
・3位 日本データーサービス
・4位 ホクスイ設計コンサル
・5位 ドート
農業土木部門専門企業の農土コンサルが一位
・ 1位 農土コンサル
・2位 ルーラルエンジニア
・3位 フロンティア技研
・4位 北王コンサルタント
・5位 ズコーシャ
※財団などはカウントしていません
農業土木に特化したコンサルタントが強い。
水産土木部門
・1位 グローバル設計(北海道内順位は107位)
・2位 ドート
・3位 北王コンサルタント
・4位 引谷設計事務所(北海道内順位は150位)
・5位 ドーコン
上水道分野の専門業者で占められています。
都市計画部門
・1位 ドーコン
・2位 シン技術コンサル
・3位 日本データサービス
・4位 KITABA(北海道内順位は124位)
・5位 まちづくり計画設計 (北海道内順位は152位)
(株)KITABAは、2008年12月25日に(株)キタバランドスケーププランニング、(株)グランドデザイン、(株)CSPT地域計画機構、(株)platz が経営統合した都市計画の専門会社です。
(株)まちづくり計画設計は、平成12年設立されたものの、技術力のある都市計画専門の会社です。
鋼構造およびコンクリート部門
・1位 ドーコン
・2位 シビテック
・3位 北海道土木設計
・4位 開発工営社
・5位 構研エンジニアリング
建設環境部門
・1位 ドーコン
・2位 北開水工コンサルタント
・3位 環境コンサルタント
・4位 北電総合設計
・5位 エコテック
まとめ
北海道内に本社のある建設コンサルタントの1位から100位までのランキングについて紹介しました。1位は、ドーコンであることはだれでも知っている通りです。
技術分野によっては専門会社が上位になっています。就職や転職する場合は、自分が進みたい技術分野が発揮できる会社を選んでください。
トップの会社でその頂点を目指すのも良いですが、2番手3番手の会社で技術部門を引っ張りトップを目指すというのも働き甲斐がありますね。
時間があったらもっと掘り下げて、企業紹介をしていこうと思います。
コメント