【部門ランキング】鋼構造およびコンクリート部門

鋼構造およびコンクリート部門 分野別ランキング
鋼構造およびコンクリート部門ランキング

会社の規模を示す売上ランキングも大事ですが、就職してから自分の専門とする部門の事業が無かったりしたら困りますよね。また、他の部門が大きかったら、入社しても少し肩身が狭いかもしれません。例えば、橋梁部門が自分の専門とするのに、その部門が無かったら、その企業は、先ず、鋼構造およびコンクリート分野の技術士を確保しなければいけません。小さい仕事をコツコツと積み重ねて部門を大きくしていかなければならないので、技術士を確保してから数年から十数年かかるという苦労することになります。既に橋梁部門のシェアがある会社では、技術資産も蓄積されているので安心です。ということで、就職先や転職先を選定する上で部門の売上ランキングがどの程度なのか知ることは重要です。そんな要望に応えて部門別のランキングを提供します。
部門と云うのは、建設コンサルタント登録の下記の21部門を指します。
1)河川、砂防及び海岸・海洋部門
2)港湾及び空港部門
3)電力土木部門
4)道路部門
5)鉄道部門
6)上水道及び工業用水道部門
7)下水道部門
8)農業土木部門
9)森林土木部門
10)水産土木部門
11)廃棄物部門
12)造園部門
13)都市計画及び地方計画部門
14)地質部門
15)土質及び基礎部門
16)鋼構造及びコンクリート部門
17)トンネル部門
18)施工計画、施工設備及び積算部門
19)建設環境部門
20)機械部門
21)電気電子部門

1位は大日本コンサルタント(株)

大日本コンサルタント(株)は、東証2部上場に上場していましたが、2021年7月にダイヤコンサルタント(地質専門会社)と経営統合して、DNホールディングス東証2部上場(4月からはスタンダード市場)になりました。
大日本コンサルタントの設計実績はたくさんあるのですが、隅田川にかかる築地大橋(土木学会 田中賞受賞)がHPに代表的な設計事例の一つとして掲載されていました。

築地大橋
築地大橋 大日本コンサルタント設計事例(出典:大日本コンサルタントHPより引用)

こんなにも周辺景観と馴染んでいて、様々な交通機能を確保しての設計は困難を極めたことでしょう。技術者ならば、このような素晴らしい作品に関わりたいですね。横から見たら、普通に馴染んだ景観ですが、上から俯瞰した写真を見たら複雑な構造になっていますので、ぜひHPで見てください。こんなプロジェクトに関わって、子供に、お父さんが設計した橋だよなんて云えたら最高ですね。筆者には、もう、遅いですが。

2位は(株)長大

橋梁といえば、長大が一位かという認識でしたが、2位なんですね。過去のデータまで遡っていません。長大の実績として、やはり明石海峡大橋じゃないかとおもいます。橋長3911m、最大支間長1991m、主塔高さ(海面から)297mの世界最長の吊橋です。(長大HPより) 社名の長大は、長大橋設計センターという社名から始まっていますから、社名通りの長大な橋梁設計されています。

明石海峡大橋
明石海峡大橋 長大設計事例(出典:長大のHPより引用)

凄い技術力です。土木技術者として憧れます。まぶしいです。でも、苦難がいっぱいあった事でしょう。長大は、レインボーブリッジも設計しているのです。これまた、凄い。

全然関係ない話ですが、斜張橋繋がりの話です。筆者が元勤めていた会社に入社した頃の話です。各国の斜張橋に受ける風荷重について比較した経験があります。不得意な英語のしかも基準書やら専門書を読まされて模造紙に比較表を書いた経験がありますね。そして、あろうことか発注者の前で説明させられました。質問されても困るんですが、何とかかんとか危機を脱した記憶があります。筆者は、橋梁は全くもって門外漢です。当時の上司は無茶しますよね。(40年以上も前の昭和時代の話です。)

3位はパシフィックコンサルタンツ(株)

パシフィックコンサルタント(株)においては、荒川横断橋梁の設計実績について、その苦労話とともにHPに掲載されています。橋脚基礎天端高を決定するために水理模型実験を実施したなど技術へのこだわりがありますね。

荒川横断橋梁
荒川横断橋梁  パシフィックコンサルタンツ設計事例(出典:パシフィックコンサルタンツHPより引用)

4位は(株)エイト日本技術開発

(株)エイト日本技術開発は、岡山県に本店を置き、東京に本社を有するE・Jホールディングス東証1部に上場会社(4月からプライム市場)のグループ会社の筆頭会社です。
設計実績として土木学会田中賞を受賞した伊良部橋(沖縄県)を掲載します。

伊良部大橋
伊良部橋(沖縄県) エイト日本技術開発設計事例(出典:エイト日本技術開発のHPより引用)

5位は(株)オリエンタルコンサルタンツ

(株)オリエンタルコンサルタンツは、土木学会田中賞受賞の新湊大橋(富山県)の実績があります。港湾物流の円滑化と観光資源となる景観に配慮して詳細設計を実施されています。2車線の車道階と桁下の自転車歩行者道階の2階建て構造からなる斜張橋です。

新湊大橋
新湊大橋 オリエンタルコンサルタンツ設計事例(出典:オリエンタルコンサルタンツHPより引用)

出典:国土交通省HPのデータを加工編集しています。
(https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bt_000057.html)

まとめ

各社HPみると設計事例が写真で紹介されています。各社、そりゃ、自慢したいですよね。そんな設計実績があるところに入社を希望したというのも、志望動機の一つにもなりますね。ぜひ、各社の作品を見るようにしましょう。入社してからのイメージを膨らますことで就活や転職のつらさが薄らぐのではないでしょうか。その橋と自分自身との繋がりが有れば、面接官に訴求することができます。(くれぐれも嘘はダメですよ)

例えば、小さい頃に夏休みに父親の実家に遊びに行くときに○○大橋を渡った事があります。その時、構造物の大きさやデザインにシビレたの覚えています。もしかしたら、その時から橋梁技術者になるのだと言うレールが敷かれたのではないかと思っています。。。。面接官:へー そりゃ奇遇だなぁ。あれは、私が設計した橋なんだよ。

なんて展開になったらもってこいですね。

各社の橋の写真を見ていると、筆者も橋の写真を撮影したくなりますね。そして、写真とその橋の成り立ちなどの情報をセットにしたデータベースみたいなブログを作ってみたいものです。ダム部門を紹介していると、こんどは、ダムに代わっていると思いますが。誰か作っていないのでしょうか。写真だけでなく苦労話が入っている方が技術者としては楽しめて、あるあるやヘ〜なるほどなどと楽しめるのですが、原稿を作成するのが大変でしょうね。

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