【部門ランキング】電気電子部門

　会社の規模を示す売上ランキングも大事ですが、就職してから自分の専門とする部門の事業が無かったりしたら困りますよね。また、他の部門が大きかったら、入社しても少し肩身が狭いかもしれません。既に電気電子部門のシェアがある会社では、技術資産も蓄積されているので安心です。ということで、就職先や転職先を選定する上で部門の売上ランキングがどの程度なのか知ることは重要です。そんな要望に応えて部門別のランキングを提供します。
　部門と云うのは、建設コンサルタント登録の下記の２１部門を指します。電気電子部門ですが、通信設備（防災通信網など）もこの部門に入るので電気電子と云ったり電気通信と言葉がふらついていますがご了承ください。
１）河川、砂防及び海岸・海洋部門
２）港湾及び空港部門
３）電力土木部門
４）道路部門
５）鉄道部門
６）上水道及び工業用水道部門
７）下水道部門
８）農業土木部門
９）森林土木部門
１０）水産土木部門
１１）廃棄物部門
１２）造園部門
１３）都市計画及び地方計画部門
１４）地質部門
１５）土質及び基礎部門
１６）鋼構造及びコンクリート部門
１７）トンネル部門
１８）施工計画、施工設備及び積算部門
１９）建設環境部門
２０）機械部門
２１）電気電子部門

１位はNTTインフラネット（株）

NTTインフラネットは、無電柱化事業・Smart Infra事業・NTTグループ通信基盤設備の運用管理事業を通じて、社会インフラ全体の課題解決および新たなサービスやビジネス開拓に貢献している会社です。NTTグループからの業務が経営基盤となっています。

２位は西日本高速道路エンジニアリング関西（株）

西日本高速道路エンジニアリング関西（株）は、NEXCO西日本グループの「高速道路のホームドクター」として、豊かな社会づくりに貢献している会社です。１００％NEXCOからの仕事をやっています。

３位は日本鉄道電気設計（株）

日本鉄道電気設計（株）は、電気設備に関し高度な専門能力を必要とするコンサルティング業務、電気設備に関する計画、調査、設計、積算、施工監理の業務、図面および資料作成の専門会社です。鉄道好きな技術者だと楽しい会社かもしれません。

４位は（株）建設技術研究所

（株）建設技術研究所が電気電子部門で頑張っているんだ。純粋建設コンサルタント会社だとNO.1なんだ。電気電子部門に強いイメージないです。HPをみると社会インフラ施設（ダム、堰、トンネル、道路、橋梁、交通監視など）には必ず電気通信設備が付帯しているので、この部門の市場が結構あるのがわかります。これら電気通信施設がないと社会インフラ施設そのものが機能しないのも重要な点です。

５位は日本工営（株）

日本工営は、建設コンサルタント業界NO.1の会社です。電力土木部門にも強いので電気電子部門も上位にランクされるのは納得です。

６位は電設コンサルタンツ（株）

電設コンサルタンツは、河川・ダム、砂防及び道路・トンネルにおける電気・電子、通信システムに関する確かな技術と独自の調査・分析力で、常に最適な電気通信施設の提案を行う専門会社です。代表取締役社長は、元国土交通省電気通信室長です。

７位は東電設計（株）

東電設計（株）は、東京電力グループの一員として発電設備や送変電設備などの計画、調査、設計から運用・保守管理に至る電気通信設備に特化した専門企業です。

８位は中電技術コンサルタント（株）

中電技術コンサルタントは、中国電力のグループ会社です。電気通信部門に特化しているわけではなく、河川から道路など幅広く事業展開している総合建設コンサルタントです。

９位は電気技術開発（株）

電気技術開発は、鉄道・高速道路・空港・港湾など交通機関の電気設備設計コンサルタントです。鉄道の変電設備・電車線設備・信号・通信設備をはじめ、各種電気設備の設計及び施工監理を行っています。代表取締役の社長はＪＲ東海から出向されてきている人のようで、ＪＲ東海の資本が入っているのでしょうか。ＨＰをサラッと見ただけでは不明です。鉄道に関わる電気設備には強い会社です。

１０位は（株）ニュージェック

ニュージェックは、土木、建築、電気、機械を扱う総合建設コンサルタントです。関西電力のグループ会社です。電気設備に強いのは、電力会社グループ会社ならではです。

まとめ

電気電子部門は、電気通信設備を扱う通信事業者や電力会社や鉄道会社の系列会社が強みを持っている部門です。そのような部門ですが、建設技術研究所が４位、日本工営が５位に入っています。建設技術研究所が上位なのは少し驚きました。建設技術研究所と云えば河川部門が一番と云うことで業界では通っています。電気電子部門で建設コンサルタント会社の中では実質１位ということは意外な感じがしました。社会インフラ施設には、電気通信設備が必要不可欠な設備なので、重要な部門であることが分かります。

大学の電気電子部門の学生がこのブログを見るこちはないと思いますが、検索の中で引っ掛かってくれると、「土木」分野の中に電気電子技術を生かす仕事があるのだと気が付いてくれたらありがたいなぁ。