大阪府に本社を置く建設コンサルタントに就活や転職したい方に役に立つ企業情報を提供します。
建設コンサルタントランキングは建設コンサルタント事業の売上高でランキングにしました。
また、主要な部門ごとのランキングも示しています。自分の専門とする部門であれば就職、転職する際の情報にしてください。
2020年から2021年9月までの決算データが元になっています。出典は、国土交通省のHPで公開されている建設コンサルタント登録データを処理してランキング化しています。
1位は(株)ニュージェック
(株)ニュージェックは、昭和38年に「世界でも屈指の黒部ダム建設」において活躍した中核技術者が集結し、(株)新日本技術コンサルタント(英文名:The New Japan Engineering Consultants, Inc.)として創業された会社です。河川、道路、橋梁、上下水道、都市計画などの関西屈指の総合建設コンサルタントです。北海度から沖縄まで営業拠点があり、全国展開をしている会社です。会社の水理実験室として、京都大学宇治川オープンラボラトリー 第4実験棟内にあるようです。京都大学との連携が強いのでしょうか。
2位は日本振興(株)
日本振興(株)は、発注者支援事業が主体の会社です。国土交通省の入札情報サービスでどのような業務を受注しているか確認すると、現場技術業務、積算業務、施工管理業務などの発注者支援業務が多く、調査・設計事業については、受注割合としては少ないようです。北海道から沖縄まで営業拠点を置き全国展開している会社です。
3位は西日本高速道路エンジニアリング関西(株)
西日本高速道路エンジニアリング関西(株)は、NEXCO西日本グループの「高速道路のホームドクター」として安全と安心と良質のサービスを提供する建設コンサルタントです。道路部門に強みを持つのは当然です。また、官公庁からの受注はなく、NEXCO西日本グループからの仕事を専業としています。
4位は中央復建コンサルタント(株)
中央復建コンサルタント(株)は、社団法人復興建設技術協会の流れを汲む会社です。(社)復建建設技術協会は、戦災後の国土を復興させることを主旨として建設技術者が集結して1946年に設立されましたが、現在は存在しません。平成22年にこの協会の流れを汲む株式会社復建技術コンサルタント(本社:仙台市)、株式会社復建エンジニヤリング(本社:東京都)、中部復建株式会社(本社:名古屋市)、中央復建コンサルタンツ株式会社(本社:大阪市)、復建調査設計株式会社(本社:広島市)、第一復建株式会社(本社:福岡市)の6社は、グループ内の業務提携を積極的に進めていく合意をしています。
中央復建コンサルタント(株)は、道路、鉄道、橋梁などの部門で活躍されている総合建設コンサルタントです。
5位はJR西日本コンサルタンツ(株)
JR西日本コンサルタンツ(株)は、西日本旅客鉄道株式会社が100%株主の会社です。鉄道部門が主力であることは当然ですが、鉄橋など架橋・点検・補修しなければならないので鋼構造部門も強みに持ちます。
6位は(株)竹中工務店
(株)竹中工務店は、スーパーゼネコンNo.5で1兆円以上の売り上げを上げています。何で、建設コンサルタント登録しているのでしょうか。受注のほとんどは施工計画部門に偏っています。顧客も民間がほとんどです。
7位は(株)日本インシーク
(株)インシークは、「(株)アスコ」と「(株)大東設計コンサルタント」が平成28年に経営統合して平成31年に社名変更された会社です。社員470名で技術士131名を有する技術集団です。河川、道路、都市、環境、下水道、電力土木と20部門に登録している幅広い分野を抱える総合コンサルタント企業です。
8位は(株)近畿地域づくりセンター
(株)近畿地域づくりセンターは、2013年に設立され、(一社)近畿建設協会から事業譲受されて、発注者支援業務を主業とした会社です。
9位は(株)日建技術コンサルタント
(株)日建技術コンサルタントは、下水道部門(売上比30%)が強い会社ですが、河川や道路、橋梁、都市計画と様々な部門でも活躍している総合建設コンサルタントです。
10位は(株)レールテック
(株)レールテックは、社名のとおり、「鉄道施設の総合技術集団」を自負するJR西日本のグループ会社です。鉄道好きの方には良い会社ですね。
河川、砂防および海岸・海洋
1位 | 日本振興(株) |
2位 | (株)ニュージェック |
3位 | (株)ハイドロシステム開発 |
4位 | (株)近畿地域づくりセンター |
5位 | (株)日本インシーク |
(株)ハイドロシステム開発は、会社概要に「当社はドップラー流速計ADCPをはじめとする水中計測機器やシステムを販売する技術商社です。」と記載されています。HPを見ると技術士が1名おられるようですが、基本は計測機器の販売や保守維持点検業務の受注が主のようです。
道路
1位 | 西日本高速道路エンジニアリング関西(株) |
2位 | 日本振興(株) |
3位 | 中央復建コンサルタンツ(株) |
4位 | (株)近畿地域づくりセンター |
5位 | (株)ニュージェック |
下水道
1位 | (株)三水コンサルタント |
2位 | (株)極東技工コンサルタント |
3位 | (株)日建技術コンサルタント |
4位 | (株)ニュージェック |
5位 | (株)日本インシーク |
(株)三水コンサルタントは、上下水道部門に特化した専門企業です。下水道部門では全国でも第7位です。
(株)極東技工コンサルタントも上下水道部門に特化した専門企業です。下水道部門では全国でも第10位です。
都市計画
1位 | (株)日建設計シビル |
2位 | (株)東畑建築事務所 |
3位 | (株)ユーデーコンサルタンツ |
4位 | 中央復建コンサルタンツ(株) |
5位 | - |
(株)日建設計シビルは、2001年に株式会社日建設計より土木設計部門が分社独立した会社です。
(株)東畑建築事務所は、建築設計監理、都市・地域計画を中心に、調査・企画・コンサルティング・マネジメント業務などを行う総合設計事務所です。北海道から沖縄そして海外の建築設計にたづさわってる建築設計事務所です。
(株)ユーデーコンサルタンツは、都市再生・公民連携・防災まちづくりの最前線を担う、都市と建築のプロフェッショナルチームです。企画・開発セクションと建築設計セクションとを併せ持つ強みを活かし、生活者の視点で都市環境づくりを支援する活動を展開しています。
5位や6位にランクしている会社についてHPで見ると発注者支援事業を主業としている会社であったため、掲載しませんでした。
鋼構造びコンクリート部門
1位 | 阪神高速技術(株) |
2位 | 内外構造(株) |
3位 | (株)ニュージェック |
4位 | (株)ニチゾウテック |
5位 | (株)CORE技術研究所 |
阪神高速技術(株)は、阪神高速を24時間365日見守り続けている2005年(平成17年)10月に阪神高速道路株式会社の100%子会社として設立された橋梁とトンネルの維持にかかわる業務を中心に行っている会社です。
内外構造(株)は、道路・橋梁・トンネルなどのインフラ構造物の点検・調査から評価・診断・設計までを、エンジニアのプロ集団が一貫して実施する総合調査コンサルタント会社です。
(株)ニチゾウテックは、プラント設備等の非破壊検査・計測・診断から、設計・製作、保守管理まで、トータルな技術サービスを提供している日立造船の子会社です。
(株)CORE技術研究所は、橋梁 構造物の維持管理分野において、点検・調査・試験・診断・設計・解析等の受託業務を行っているコンクリート構造分に強い会社です。
まとめ
大阪府では、総合建設コンサルタントとしては、関西電力のグループ会社の(株)ニュージェックが強いです。中央復建コンサルタンツ(株)が頑張っています。
下水道部門では、(株)三水コンサルタントや(株)極東技工コンサルタントが専業業者としてシェアが高いです。
都市計画部門では、専業業者ばかりで占めています。
鋼構造部門も専業業者に近い会社が上位を占めています。
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